毎年 タブラのために インドをおとずれているユザーン
そして 日本国内のライブでも やっぱりカレーをふるまわれることが 多いのです

ユザーンのカレー指数は 半端ない!
これはもう タブラ奏者の宿命です

そんな ユザーンカレーデータを 放っておくのはもったいない!

というわけで そんな 数々のカレーを食してきた ユザーンがオススメする
あえて食べたいカレーを ゲストミュージシャンと巡る会 が発足しました

カレーは 1人より みんなで食べる方が いろいろ食べれて たのしいもんね!

4番目の会員は みんな大好き!
コーネリアスこと 小山田圭吾さんです
以前 小山田さんに 紹介していただいた 桜新町の
南インド料理やさん 砂の岬へ ようやく一緒に
いってきました!

お店の奥さん(以下 奥さん):2階はセットのメニューになっているんですよ。5つのカレーの中から
2種をお選びいただけるミールスに、スープとライタ、そして食後にチャイとデザートが付いてきます。
U-zhaan(以下 U):そうなんですか。楽しみだな。 奥さん:このフクロウが呼び出しボタンになってまして。ご注文がお決まりになったらこれを押してお呼びください。 U:え、この革細工のフクロウが? かわいいですね。 小山田(以下 小):ご自分で作ったんですか? 奥さん:はい、簡単なものですけど。 小:こういうの、近くにあるとつい押してみたくなっちゃうよね。 U:用事もないのに押しちゃダメですよ。ところでさっきお店の方から
「お久しぶりです」って挨拶されてましたけど、
ここはお知り合いの店なんですか?
小:知り合いっていうか、何回か来てるから顔を覚えて
もらえてたんだと思う。
U:そうだ、ここはそもそも小山田さんに教えてもらったんですもんね。
すごくおいしいカレー屋があるから今度行こうよ、って。
小:でもなかなか一緒に来れないんだよね。 U:リハーサルとかで会うたびに「終わったら砂の岬に行こう」って計画するんだけど、
調べるといつも休みの日で。あ、カレーを2つ選ぶみたいですけど小山田さんはどれにします?
小:マドラス・チキンカレーとトマト・ラッサムにしようかな。 U:僕はまず、ベジタブル・サンバルは絶対頼むとして。 小:サンバルっていうのがうまいの? U:南インドではベースとなるような料理ですね。豆と野菜を煮込んで作る感じの。 小:そっか。僕、豆のカレーってあんまり好きじゃないんだよね。
U:そうなんだ! 珍しいですね。じゃあ僕はサンバルと、このアレッピー・フィッシュ カレーってやつにしようかな。 小:なんか選択が通っぽいね。 U:いや、適当に決めただけですよ。トマト・ラッサムは400円で追加注文できるみたいだからこれも付けちゃおう。じゃあ注文しようかな。 小:ボタン押していい? U:ぜひどうぞ(笑)。あ、すぐに来てくれた。えーと、マドラス・チキンカレーとラッサムと……。 奥さん:お飲物はいかがなされますか。 U:どうします? ここに書いてある「フレッシュ・ライムソーダ」というの、インドではよく飲みますよ。炭酸水にライムをしぼって、砂糖か塩を入れてるだけの飲み物なんですけど。 小:え、じゃあそれにしてみようかな。 U:インドだと、砂糖を入れるオーダーをするとヤケクソに甘いのが出てくるんですよ。かといって塩を入れると、塩自体に香辛料が入っているみたいでなぜか謎にスパイシーな飲み物になるから、僕はいつもどっちも入れないのを注文してます。小山田さんはインドって行ったことありますか?
小:ない。 U:今後行く予定もないですか。 小:ないね。 U:断言しましたね(笑)。 小:たぶん自分から行くことはないし、誘われる気もしない。 U:それじゃこれからもないでしょうね。
インド料理、おいしいんだけどな。カレーは好きですよね?
小:うん、豆カレー以外は。 U:さっきも言ったけど、豆のカレーが苦手って珍しいな。
豆ってインドを代表する食材の1つみたいなものだし。
小:豆は好きなんだけど、豆カレーになるとあんまりなんだよね。 U:納豆や豆腐は? 小:もちろん好き。豆カレーにしても、ダメってことはないんだよ。普通に食べられるし。
だけどメニューに並んでいるのを見ても、どうしても自分で注文する気にはなれない。
U:そうなんだ。 奥さん:すみません、お先にフレッシュ・ライムソーダでございます。 U:飲み物来ましたよ。なんだかこのお店、グラスもコースターもストローもいちいちシャレてますよね。 小:内装もすごくかわいいしね。……あ、この味知ってる! 昔さ、駄菓子屋とかに売ってた粉みたいなソーダあるじゃん。
ちょっとあれに似てる気がするな。
U:おいしいんですか? 小:おいしいよ、塩っ気が少しあって。インドでもこんな味? U:じゃあひと口いただいてみます。あ、インドよりおいしい(笑)。 奥さん:こちらは本日のスープの「コサンマリ」でございます。 U:どんなスープなんですか? 奥さん:南インドにある、チェティナード地方の料理になります。 小:へー。ユザーンはそのチェティナードってところには行ったことある? U:ないですね。チェティナード、ってうまく発音できないぐらいに知らない。 奥さん:インドの他の地域と比べるとスパイスの使い方が独特なんですよ。これはジャガイモとナスをマッシュして作った冷製のスープです。
U:ミョウガが乗ってるんですね。じゃあいただきます。 小&U:……おいしーい!!(笑) U:完璧にユニゾンしちゃったけど、これはおいしいな。 小:うーん。これはうまいね。ミョウガも効いてる。 U:いろんなスパイスが合わさった複雑な香りがあるなー。 奥さん:普通インドでは温かいのをいただくんですけど、
今日は夏なので冷製にしました。
小:これはお代わりしたくなっちゃうね。 U:豆が入ってますけど、この豆は大丈夫なんですか。 小:最高。お豆大好き(笑)。 U:豆カレーに対する評価が突然変わっちゃってますね(笑)。ところで小山田さんは最近このお店には来ていないんですか? 小:うん。行こうと思うと定休日だったり、あと最近はいつも行列ができてて入れなかったり。 U:週に4日しか営業してないもんな。でも、定休日もただ休んでるわけじゃないんですよね。 小:そう、お店をあけてない日はずっと仕込みをしてるみたい。長期で休んでいるときも、インドまで行って料理の研究をしてるらしいし。
U:すごい探究心だな。 小:インドってカレー屋が多いの? U:基本的にカレー屋ばっかりですよ。中華料理をメインで打ち出してるような店でも、メニューをめくると普通にカレーが載ってたりする。 小:やっぱりインドと言えばカレーなんだ。まあ、カレーってイメージ的にもポップだよね。 U:そうですね。 小:カレーは、タブラよりもポップだもんね。 U:小山田さん、なんてこと言うんですか(笑)。たしかに、カレーを知っている人と比べたらタブラを知っている人の数は1万分の1くらいかもしれないですけど。 小:インドといえば、って考えて1番に出てくるのはやっぱりカレーだよね。タブラは何位だろう。シタールよりも低いよね。 U:そうだろうなー。じゃあ、インドという言葉を聞いてイメージする言葉ランキングで、カレーに続く2位にランクされるのは何でしょうね。ターバン?
小:ガンジス川じゃないかな。 U:ガンジーはどうですかね。 小:ガンジーよりはガンジスじゃない? 奥さん:すみません、失礼いたします。 U:あ、カレー来た! おいしそう。 奥さん:マドラス・チキンカレーとトマト・ラッサムです。
そしてこちらはベジタブル・ライタになりまして。
小:ライタ? これもうまそうだね。 奥さん:ヨーグルトと野菜のサラダなんですけど、
箸休めのようにも召し上がれますし、
カレーに混ぜて食べてもおいしいです。
で、こちらはユザーンさんのアレッピー・フィッシュカレーと
ベジタブル・サンバルです。
U:やったー。じゃあいただきます。このライス、タイやインドで食べるような細長い
お米と日本米とがブレンドされてるんですね。
小:ユザーンのところにあるサンバルっていうの、おいしそうだな。 U:ちょっと食べてみます? これも豆が入ってるけど。 小:じゃあ少し。……おいしーい。やっぱカレーには豆だね。 U:完全に豆カレー推しの人になって来てますね。チキンはどんな味ですか。
小:おいしい。 U:ラッサムはどうですか。 小:おいしい。 U:おいしい、しか言ってないですね。 小:おいしいとしか言いようがないんだよ。この漬け物みたいのもすごくおいしい。 U:なにか「おいしい」以外の言葉で説明してもらってもいいですか? 小:たしかにこれじゃ表現力に乏しいよね。あ、ちょっとそのフィッシュカレーもひと口もらっていい? ……うん、おいしい(笑)。 U:小山田さんはグルメレポーターに向かないタイプですね。たしかにインドカレーのおいしさって説明するのが難しいかもしれないけど。ていうか小山田さん、なんだかあっという間に食べ終わってるな。お腹いっぱいになりました? 小:うん、大丈夫。
U:大丈夫、って言いながらお皿に残ったカレーのかけらを名残惜しそうに味わってますね(笑)。
そういえば小山田さんに聞きたいことがあったんですけど、今度のアルバム用に曲を作る前、BPM120くらいの軽快なのにしようって話をしてたの覚えてます?
小:うん。 U:それが、デモができ上がってきたら突然ゆったりとした
3拍子の曲になってたのはなぜだったんですか。
小:いや、なんかさ。やっぱりギターとタブラだけで演奏できるようなのが
いいよな、って作業してるうちに思ってきて。早いBPMの曲でオケを
いろいろ作っちゃうと、2人で再現できなくなるじゃん。
U:たしかに。じゃあ、あくまでもライブでできることを前提に作ってくれようと
したわけですね。
小:そう。でも結局、実際にライブでやるのは無理だね(笑)。 U:ですよね。タブラを15個くらい持ちこんで、
千手観音みたいに演奏しなきゃならなそうだもん。
でも僕はすごくあの曲が好きで、MVもあれで撮ろうと思ってるんですよ。
小:あんな地味な曲で? U:子守唄みたいでいいじゃないですか。タイトルの「Homesick in Calcutta」っていうのも
小山田さんが付けてくれたんですよね。ユザーンがカルカッタでホームシックになってる
イメージで作った、って。お、チャイを持ってきてくれましたよ。飲みましょう。
小:チャイまでおいしいね。 奥さん:マドゥライにすごくおいしいチャイのお店があるんですけど、そこの味を目指して作っていて。
このチャイには全くスパイスが入ってないんですよ。茶葉とミルクと砂糖と水だけ。
U:そうなんだ! それでこの風味はすごいですね。いやー、どれもおいしかった。小山田さんは何が一番気に入りました? 小:うーん、豆のカレーかな(笑)。 U:小山田さんが豆カレーに目覚めた、記念すべき日になりましたね(笑)。
Cornelius 小山田圭吾/Keigo Oyamada
'89年、フリッパーズギターのメンバーとしてデビュー。
バンド解散後 '93年、Cornelius(コーネリアス)として活動開始。
現在まで5枚のオリジナルアルバムをリリース。
自身の活動以外にも、国内外多数のアーティストとのコラボレーションやREMIX。
プロデュースなど 幅広く活動中。
http://www.cornelius-sound.com

  • 小山田さんにも参加してもらった
    ↓ユザーンのアルバムのページです↓
  • インドカレー食堂 砂の岬
    桜新町駅から徒歩5分
    内装や音のセンスも最高です!
    東京都世田谷区新町2-6-14
    http://www.sunanomisaki.com