毎年 タブラのために インドをおとずれているユザーン
そして 日本国内のライブでも やっぱりカレーをふるまわれることが 多いのです

ユザーンのカレー指数は 半端ない!
これはもう タブラ奏者の宿命です

そんな ユザーンカレーデータを 放っておくのはもったいない!

というわけで そんな 数々のカレーを食してきた ユザーンがオススメする
あえて食べたいカレーを ゲストミュージシャンと巡る会 が発足しました

カレーは 1人より みんなで食べる方が いろいろ食べれて たのしいもんね!

3組目の会員は サンプラー&アサラト使いの達人!
HIFANAの おふたりです
ユザーンの修行の地 カルカッタの懐かしい味 まんさい!
日本では珍しい ベンガル料理に特化したお店
町屋のPujaに いってきました

KEIZOmachine!(以下K):さっき入口に「ナンありません」って書いてあったよ。 U-zhaan(以下U):ここは東インドのベンガル地方ってところの料理を出す店だからね。 K:東のほうではナンを食べないの? U:ちょっと高級な北インド料理屋なんかでは置いてあるかな。でも一般的にはそんなに食べない。
この店の奥さんはベンガル地方の出身なんだけど、 日本に来て初めてナンを食べたんだって。
K:へー。そういうもんなんだね。 U:ジューシーがちょっと遅れるって言ってたから、
ビールでも飲んで待ってようか。
K:小ツマミ的なのも頼もうよ。 U:了解ー。すみません、ビールとパパドください。 店長:何かスナックを他にも出しましょうか。 U:どんなのがあるんですか? 店長:チャナチュールでしたらすぐできますが。 U:じゃあそれもぜひ。 K:俺、今日すごく楽しみにしてたから朝も昼もほとんど食べてない。 U:胃のコンディションを万全にして来てくれたんだ。町屋って来たことある? K:ないよ。町屋駅に来いって言われたからGoogleMapで調べて向かってみたけど、「ユザーンが言ってるマチヤって、本当にこの町屋で合ってるのかな」ってずっと不安だった。 U:東京の東のほうってあんまり訪れる機会がないよね。俺もここにカレーを食べに来るぐらいだな。 K:よく来るの?
U:この2ヶ月で、来るの4回目かな。お、チャナチュールが来た。 K:これは何? U:スナック菓子を玉ねぎとか青唐辛子と和えたものなんだけど、食べてみてよ。 K:それじゃあお先に。……ん! うーん、外国に来たなーって感じがする。 U:口の中だけ旅行してるような気分なんだ(笑)。マスタードオイルの風味が異国情緒を 感じさせるのかもね。日本ではほとんど使われないから。 K:けっこうきちんと辛いね。 U:生の唐辛子が入ってるからかね。 K:おもしろい料理だなー。ジャンクフード感もありつつ、サラダ感も味わえる。 これってインドの人はどんなタイミングで食べるの? U:時間で言うと、夕方5時かな。 K:夕飯のちょい前? U:まず、1時半くらいに昼ごはんを終えるでしょ。そのあとインドの人は長い昼寝タイムに入る。
K:ああ、暑い国の人たち特有の感じの。 U:最近はそういう生活サイクルじゃない人達も増えてるけどね。昔からのスタイルだと、だいたい4時半くらいに起き出してきて「ちょっと小腹が空いたな」と感じたらチャナチュールを食べたりする。 K:おやつっぽい扱いなんだね。このコリコリした固いのはなんだろ。 U:揚げた豆じゃないかな。ひよこ豆のことをインドではチャナって呼ぶの。
ねえ、そろそろJUICYも来るだろうから他の料理も注文しちゃおうか。
何か食べたいものはある?
K:強いてリクエストするなら、野菜もいいけど肉々しいのも好き、ってぐらい。 U:それじゃ範囲がまったく狭まってないね。何でもいい、ってことなのかな。 K:今日はもう完全にお任せするつもりで来たから。
ちなみにそのベンガル地方っていうのは 何が名物料理になるの?
U:魚かな。さっきのチャナチュールにもマスタードオイルが使われてたけど、
マスタードを使った魚料理はベンガル特有のものだと思う。
K:じゃあそういうのも頼みたいね。 U:了解。すみませーん。エカネ リカアチェ エイ マーチル パトゥリ アール バパ マーチ、ディファレンスタ キー? 奥さん:エクトゥ オンノ ロコム テイスト。アプニ アゲルバル バパ マーチ ケエチェン、エイバル パトゥリ ニン。 K:なんかわからない言葉で注文始めた! それは何語? U:ベンガル語。本当は日本語でも通じるんだけど、ちょっと俺がベンガル語をしゃべれるとこをKEIZOくんに見せておこうと思って(笑)。あ、JUICYから「近くまで来た」って連絡来たからちょっと迎えに行ってくる。何か来ちゃったら食べててもいいよ。 K:はーい。
〜ユザーンがJUICYを連れて戻ってくる〜

JUICY(以下J):ごめんごめん、お待たせー。 K:ジューシーやっと来た! ちょうど料理も来始めてるとこ。ちなみにここはナンがないらしいよ。 J:え、ナンって俺すごい好きなんだけど。おいしいよねー、ナン。食べようよ。 U:だからここにはないんだってば。他の機会に食べてもらえるかな。
じゃあとりあえずジューシーも来たし、乾杯〜。
J:おめでとうございます! K:おめでとうー!! ユザーンのファーストアルバムってことになるのかな。 U:うん、ソロ名義としては。 K:それはもう本当におめでとうだね。 U:協力してくれてありがとう。まあそれはさておきこの揚げたナスでも食べようか。
J:いただきマンモスー! U:その言葉、だいぶ久しぶりに聞いたね。 J:俺はずっと使い続けてるよ。 K:じゃあちょっといただいてみましょうか。ん、ナスうまいうまい! 超うまい。このうまさは言葉じゃ説明できないな。 U:頑張って説明してみてよ。記事になったとき、読んでくれた人へ伝わるように。 K:なんだろう、ナスに醤油的なものとみりん的なものを塗ってから焦げ目が付くように焼いた感じ? U:醤油とみりんではないだろうけどね(笑)。 J:ユザーン、今日は仕事だったの? U:仕事の依頼をお断りする、っていう仕事をしてきた。 J:どんな依頼?
U:インドの人からのオファーだったんだけど、東京のどこかで開催するインド祭りみたいなイベントで、インドにまつわるスタンダップ・コメディをしてくれっていう。 K:インド人あるあるジョークをやってくれ、みたいなやつだ。難しすぎるねそれ。 U:だよね。そんなの俺にできるわけないじゃん。あ、レンズ豆のスープが来たよ。 K:これはどうやって食べるんだろう。 U:ごはんにかけてもいいし、そのまま飲んでもいいと思う。 K:じゃあまずそのまま行ってみよう。
……ん、確かにこれは米と食べてもいいだろうね。
派手じゃないけど、地元の風が押してくる感じの味。
ちょっとバターが入ってるの?
U:ギーを入れてあるんじゃないかな。精製したバター。 J:こっちは何? U:カボチャとジャガイモとかが入ってる野菜のカレーだね。 K:へー、これもカレーなんだ! U:ベンガル地方風の煮物、って言ったほうが近いかも。 K:どれどれ。あ、なんかあれだね、お袋の味。 U:KEIZOくんのお袋ってベンガル人だっけ? K:いやいや、この地方のお袋の味ってこんな感じだろうなっていう。 U:たしかに家庭料理っぽい味かもしれないね。で、こっちはちょっとご馳走的なやつ。マスタードペーストで味を付けた魚をバナナの皮に包んで蒸した料理。今日はスズキを使ってるらしい。これはすごくうまいよ!
J:あ、うま! うわーい! U:俺も食べてみよう。うわ、やっぱりすげえうまいね。このマスタード味。 K:うん、おもしろい味。マスタードがツンと効いてる。 U:いま来たこっちもマスタード味の魚カレー。さっきのよりも汁っぽいというか、いわゆるカレー状になってる。 K:じゃあちょっと、失礼して……。うん、これもうまい! この店すごいねー。 U:でしょ? K:カレーをいくつか組み合わせてもうまいね。この魚のをベースに、豆スープでほんのりとバター感を足したりとか。 U:そうだよね、混ぜてもおいしい。鎮座DOPENESSもDE DE MOUSEくんも同じようなこと言ってたな。 K:あ、また来たよなんか。 U:これはマトンだね。すごくカルカッタっぽい味付けの料理だよ。 J:その煮込み的な見た目がヤバい! いただきまーす。……ん、ふふふふふ。 U:あれ、笑い出したよ。 J:うめー!! 俺、マトンカレー大好きだから。これ超おいしい! K:うめー!! U:2人とも「うまい」しか言わないね。もうちょっと味の説明とかしてみてよ。
K:まあ、基本的にはそんなに説明しやすい感じではないよね。日本人にはなじみのある味ではないし、どうしてこういう風味になってるのかもわからないから。それでも、圧倒的にうまい。ここはもう本当に、大人のカレー屋さんだね。 U:何も説明できてないけど説得力があるね(笑)。 K:あと、この米(インディカ米)が料理によく合う。
これはやっぱり日本のお米じゃダメだな。
U:そうだね。あ、ビールもうちょっと飲む? J:あ、欲しいね。 U:ディディ、ドゥト ハートランド ディエディン。 K:ほらジューシー、今の聞いた?
あれ、現地の言葉をしゃべれることを俺たちにただ自慢してるだけらしいよ。
J:なんて言ったの? U:ハートランドビールを2本ください、って。いや、あの奥さんも普段なかなか
ベンガル語をしゃべる機会がないだろうと思って。
J:ベンガル語で注文してあげるのがユザーンの優しさなんだ(笑)。 K:それってさ、東京に来た関西人に対して俺たちが関西弁で
話しかけるようなものなんじゃないの?
U:そう例えられるとなんだかものすごく恥ずかしくなってくるね。 J:また何か来たよ。 U:次はチングリ・マライっていう、ココナッツミルクを使ったエビカレー。 K:おー、これもクリーミーでうまい! U:エビの出汁がよく出てるよね。頭のところもおいしいよ。 K:ここのシェフって日本人なんでしょ? 日本人がこの味にハマって、ここまでおいしく再現できるってすごいことだよね。まあ俺は行ったことないから そのまま再現してるのかどうかはわかんないけど。ところでユザーンがライブで地方に行ったりするとさ、やっぱりカレー屋に連れて行かれる確率って 高いの?
U:すごく多いよ。オーガナイザーが、その街で一番おいしいと思っているようなところに連れてってくれる。 K:みんなユザーンに自慢のカレーをチェックしてほしいんだろね。本場であれだけカレーを食べてる人の基準でどう感じるのかを。 J:でもさ、そこで「どうですかこれ!」って聞かれたら「おいしいですね」としか答えようがないよね。 K:そうだよね。みんな自信持ってお勧めしてるんだから。 U:でもやっぱり、お勧めするだけあってとてもおいしい店の場合が多いけど。 K:よし、きちんとコンディションを作ってきただけあって、
まだお腹いっぱいに なってないぞ。
もっといろんなタイプの味を感じてみたい。
U:じゃあもうちょっと頼もうか。すみません〜。
ショルシェ ベグン アール ムルギル ジョール、アール
ドゥト バート ラグベ。
奥さん:はい、わかりました。 J:あはは! 結局日本語で返事されちゃってるじゃん! U:やっぱベンガル語で注文受けるの嫌なのかな(笑)。
HIFANA
KEIZOmachine!とジューシーによる、1998年に活動開始のブレイクビーツユニット。
ライブではプログラミングやシーケンスをいっさい使用せず、リアルタイムにサンプラーの
パッドを叩いてビートを刻みスクラッチやパーカッションなどを乗せていく独特のスタイルと、
GROUNDRIDDIMによるVJを迎えた音楽と映像との融合が特徴。
一方、CDやレコードなどで聴く楽曲ではプログラミングやシーケンスをふんだんに使用し
独特のHIFANAサウンドを作っている。
www.hifana.com

  • HIFANAにも参加してもらった
    ↓ユザーンのアルバムのページです↓
  • Puja 町屋駅から徒歩7分
    ナンはなくても うまいです!
    東京都荒川区町屋3-2-1 B1